北見市は、市内の小学校プールで実施した鉄骨劣化診断の経過と今後の対応について説明。16校のプールが使用できない状況とし、個々のプールを改修するには多大な費用がかかることから、市営プールなど既存施設を利用して水泳授業を継続する考えを示した。
市は昨春、市内で自校プールを持つ18校で調査を実施。このうち8校で上屋の鉄骨などに著しい劣化が見られたため、これらのプールの使用を中止。8校は市営プールや他校のプールで水泳授業を行った。
市は昨夏の水泳授業終了後、使用を継続した10校のプールで、さらに詳しく鉄骨劣化診断を実施。その結果、安全性が確認されたのは端野小と留辺蘂小の2校のみで、残り8校は劣化が進み使用ができないと判断した。
今夏は北見市民温水プール、常呂町健康温水プール、訓子府町温水プール、端野小と留辺蘂小のプールの5カ所に分かれて水泳授業を実施。授業回数は全学年原則2回(各3時間)としている。
佐々木賢一学校教育部長は「学校プールを個々に維持していくのは行政としてハードルが高く、既存プールを最大限活用して水泳授業を行っていきたい」と理解を求めた。(柏)