看護大で合同災害訓練

2024-10-08 掲載

(北見市/社会)

日本赤十字社第1ブロック支部の救護班が北見に集結

保健師らと協働で避難所の巡回診療など

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 日本赤十字社第1ブロック支部(北海道・東北)の合同災害救護訓練が4日と5日、北見市内の日本赤十字北海道看護大学で行われた。

 同社は、大規模災害時に救護班を派遣し、避難所の巡回診療などに従事している。道内での訓練開催は2013年以来11年ぶり。

 各支部の救護班110人のほか、オホーツク管内の保健師ら合わせて400人ほどが参加。1日目に講義や机上シミュレーション、2日目は市内で大規模災害が発生した想定で総合演習を実施した。

 初日は、能登半島地震で救護活動を行った石巻赤十字病院の植田信策副院長らが講演。避難所の現状について植田氏は「用意された仮設トイレは和式や電灯のないものが多く、段ボールベッドは種類やサイズがバラバラ。支援食料はおにぎりや菓子パン、レトルト食品ばかり」と指摘。「いざ災害が起きると、東日本大震災の時と同じ状況になってしまう。何とか現状を変えるために、行政に働きかけていくことも必要」と述べた。また、被災地の行政機関の横のつながりの重要性や、救護者の心構えなどを説いた。

 2日目は北見市周辺に震度6強の大規模地震が発生したとの想定で総合演習を実施。大学の教室を避難所に見立て、巡回診療やアセスメント(避難所環境の改善に向けた聞き取りや調査)を行った。日赤の救護班とオホーツク地域の保健師らが協働して避難所や救護所の巡回診療などにあたった。(柏)

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