4人は、2017年度の産業後継者国内研修に参加した農家や町職員など。研修先が石川県輪島市だったことから、訓子府からできる支援を―と「能登の美しさを伝えたい実行委員会」として、3月と6月にチャリティー上映会を開き、募金を行った。
行灯の制作は町内の倉庫を借り、まつりの2週間ほど前から本格的に始めた。大きさは高さ2・8㍍、幅1・4㍍ほどで能登の祭りで担ぎ出される「キリコ」と呼ばれる巨大な灯籠(とうろう)をモチーフにしたという。
行灯には、研修時にお世話になった人を通じて寄せてもらった、能登の人々の「今の想い・伝えたいこと」が書かれたトレーシングペーパーを貼り付けている。「能登は食べ物がおいしいヨ!!」「少しずつ前に進んでいます!」と前向きな言葉が並ぶが「能登で普通の生活したい」と切実な言葉もあり、胸が打たれる。
また、能登からのメッセージだけでなく、上映会などに参加した町民らから集めた応援メッセージも同様に貼り、支援の気持ちを形にしていくという。
当日は実行委メンバーの子ども達ら合わせ12人ほどでパレードに参加する。実行委代表(38)は「能登に関心を寄せてもらい、そこから復興への応援につながると嬉しい。訓子府の元気も届けることができたら」と話している。
行灯パレードは午後7時50分ごろから。道道北見置戸線やポケットパーク周辺などを練り歩く。(理)