北見市内の中ノ島公園へと向かう川沿いの道で、クジャクチョウがフキノトウの蜜(みつ)を吸っていた。この時期、前年の秋に羽化して成虫のまま冬を越したタテハチョウの仲間があちこちで飛び交っている。
北見地方では例年、地温が高くなる3月下旬ごろから越冬したチョウが姿を見せる。クジャクチョウのほか、コヒオドシやエルタテハ、シータテハなどが日当たりのよい場所で羽を広げて日光浴をしたり、吸蜜するなどして繁殖活動に備えている。
春に羽化したチョウとは違って羽が破れたりしている個体が多いが、それもまた冬の苦労を乗り越えた証―。日中の最高気温が7月下旬並みの25・3度まで上がった15日には、春の到来を全力で喜んでいるかのようにチョウが飛んでいた。(理)