道内初…北見の永田武彦さん囲碁アマ九段

2024-08-15 掲載

(北見市/文化)

辻市長に報告「夢のようなこと」

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 道内で初めて囲碁アマチュア九段に昇段した北見の永田武彦さん(84、北見ハッカ通商会長)がこのほど、北見市役所を訪れ、辻直孝北見市長を表敬訪問した。永田さんは「夢のようなこと。免許状を受け取った時は足が震えました」と辻市長に喜びを語った。

 最高段位とされるアマチュア八段を超えるアマチュア九段は、囲碁の実力が認められるとともに、長年囲碁の普及活動など大きな功績のある人に贈られている。

 永田さんは囲碁の腕前がプロレベルという父親の姿を見て育ち、大学生の時に本格的に囲碁を始めた。大学卒業後に北見に戻り出場した大会で「十傑」に入る活躍を見せ、碁会所に通うなどして腕を磨いたそう。

 現在は囲碁アマチュアの強豪として知られているほか、日本棋院S級囲碁普及指導員としても活動。2015年には日本棋院からプロアマ問わず囲碁界に貢献した人に贈られる「大倉喜七郎賞」を受賞している。昨年妻を亡くし、囲碁と向き合えないつらい時期もあったというが、現在は「寝る時間ももったいないくらい」と妻との思い出を胸に毎日のように囲碁を楽しんでいるという。

 先月、東京で開かれた昇段を祝う会で日本棋院から九段の免許状を受け取った。辻市長は「北見から素晴らしい功績を収めていただき、大変うれしく思います」と称えた。永田さんは「元気なうちに囲碁と将棋に天皇杯がもらえるようにしたい」と今後の抱負を力強く語った。(菊)

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