北見商工会議所は2024年度第1四半期(4?6月)の景気動向調査の結果をまとめた。全体の業況は前年同期に比べ大幅に悪化している。
北見市内の115社が回答。集計結果は、好転割合から悪化割合を差し引くDI値(景気動向指数)で表している。
前年より「好転22・6%、悪化42・6%」
諸経費増や人材不足、人件費などが問題点に
全体の業況は、前年に比べ「好転した」とする企業が22・6%、「悪化した」とする企業が42・6%でDI値はマイナス20・0。前年同期に比べ23・8ポイント悪化した。
業種別では建設業が前年同期比10・2ポイント、小売業が2・9ポイント改善。一方、卸売業は52・7ポイント、製造業は30・3ポイント、サービス業は10・3ポイント悪化しており、業種により明暗を分けた。
経営上の問題点は1位が「諸経費増」、2位が「人材不足」、3位が「人件費増」。全業種とも物価高騰の影響に苦戦を強いられているほか、建設業では若手の技術者不足に加え職人の高齢化も深刻化している。