北見市北見自治会連合会の町内会福祉活動研修会がこのほど、北見市内のサンライフ北見で開かれた。NPO法人ワークフェアから講師を迎え、「ひきこもりから社会につながる支援」などをテーマに活動や事例の発表が行われた。
同法人は「いきる・くらす事業」「こども事業」「はたらく事業」といった若者の就労や居宅支援、生活困難・生活保護世帯の学習支援などに取り組んでいる。
同法人が実施する「オホーツク若者サポートステーション(就労支援)」「生活困窮者就労準備支援事業」「北見市社会的居場所づくり支援事業」の利用者は、合同でコミュニティ活動に参加したり、清掃のボランティアやホタテ稚貝の選別作業、カボチャの収穫といった受託作業、内職などを実施。さまざまな活動を経験することで就職にもつながっていっているという。
ひきこもり経験があり、同法人の活動に参加することで就職など生活に変化があった3人の事例を紹介。ひきこもっていたときの不安な気持ちや活動を通して前向きになっていく様子を紹介し「地域の中で気になる家庭があったら『相談できる場所があるよ』と伝えてほしい」と話した。
また同法人が今年4月から開設している「だれでも過ごせる居場所・あおむしルーム」についても紹介。担当者は「気になる方へ声をかける機会があったら『何もしなくてもいい』という場所があるらしいとそっと教えてあげてほしい」と呼びかけた。
意見交流では「初めて聞くことばかり」「町内会との関係を絶っている、つながりにくい人にどうアプローチはどうしたらよいか」との声や質問があがっていた。