美幌消防署などは、10月5日に開通する屈斜路カルデラトレイル(KCT)の調査を9月13日、現地で行った。万が一の遭難や救急などの事態に備え、ルートの状況や、車輪つき器具を使った搬送などを確認した。
消防署員、環境省、KCTを含む全長410㌔の自然歩道「北海道東トレイル」の職員ら9人が参加。美幌峠から藻琴山方向に往復約14㌔を歩いて調査した。
KCTの道は、開削してから年月が浅いため、刈った笹の茎が立ち、足をとられる場所も部分的にあることなどから、救急時の搬送手段として車輪つきの担架をテスト。「傷病者の負担が少なく搬送できそう」と手ごたえを得た様子だった。
27日には、美幌峠から津別峠方向も調査する。消防本部グループの新岡行彦警防・救急担当主査は「安全かつ迅速に救急、救助活動を行えるようにしたい」としている。(浩)