特殊詐欺を未然に防いだとして、網走信金美幌支店の女性行員(28)が4日、美幌警察署の髙田良一署長から感謝状を受けた。
女性行員は9月12日、支店の窓口で、オホーツク管内在住の60代女性から「(預金)通帳に振り込み入金がないか」と相談を受け、詐欺ではないかと気づき、上司に引き継いだ。上司が110番通報した。
警察署によると、女性は「臨時支援金5億8千万円を入金する。入金手数料1万円を電子マネーで支払ってほしい」という内容のメールを受けて来店。被害を食い止めることができた。
支店では、高齢者が高額の払い出しをする場合に用途を聞き取るなど、日頃から詐欺防止のための声掛けに力を注いでいる。女性行員は「未然に防ぐことができて良かったです。詐欺が身近にあるとあらためて感じました。今後も積極的に声かけをしていきたい」と話した。
髙田署長は「被害に遭っていたかもしれない方の人生に救いの手を差し伸べていただいた。署としても関係機関と連携して防止に努めたい」とたたえた。 (浩)