美幌高校へのヒグマ出没を想定した訓練が9月27日、高校で行われた。万が一の事態に備え、生徒の避難、けが人の救急搬送、ヒグマの駆除までの流れを確認した。
ヒグマが市街地に出没し、死傷者が出るケースが増えていることから、美幌警察署が中心になり、高校、美幌消防署、北海道猟友会美幌支部の協力で行った。
全校生徒がグラウンドで活動している時に、警察署員扮するヒグマの親子2頭が出没する想定。生徒の避難をはじめ、襲われてけがをした教員の救助、猟友会メンバーが猟銃で駆除するまでを訓練した。
大勢がいる場所にヒグマが出没した時は、かたまってゆっくり後ずさりしてその場を離れるのが良いとされているが、この日は生徒の集団が分断した。美幌警察署の地域・交通課長は「引き続き訓練を重ねることで練度を高めたい」と話した。(浩)