■報告
広域ごみの焼却施設建設予定地は、大空町東藻琴地区末広にある同町有地の約1万3千平方㍍。建設準備は1市5町による協議会(会長、水谷洋一網走市長)で進められ、2026年には着工する予定だ。
11月25日、網走市は同市議会・文教民生委員会に発覚した〝問題〟について報告した。
■問題点
11月25日の網走市議会・文教民生委員会に提出された資料によると、問題は今年7月~10月に実施した地質調査(建設予定地の5地点)で判明した。次の通りだ。
問題①=すべての調査地点で工事残さと思われる盛り土層が確認された。確認地点で概略の安全解析した結果、いずれも国の安全率を下回った。
問題②=調査地点の2箇所の土中から、ビニール片やコンクリート状のようなものが確認された。本紙記者が建設予定地を取材した際、いくつかのコンクリート片が転がっているのを目撃した。
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〝予期せぬ問題〟が発覚したことで、広域ごみの焼却施設の着工、供用開始時期がずれ込むことは必至だ。一方で、網走市や美幌町、小清水町などは埋め立て処分場の満杯時期が迫っている。
また、東藻琴地区の住民グループは「建設することに合意はしていない」とし、大空町などに再検討を求めている。
次回は、発覚した問題への対応などを紹介する。