パラリンピック正式種目「車椅子カーリング」の体験会がこのほど、アルゴグラフィックス北見カーリングホールで開かれた。障がい者と健常者2人が参加し、ミニゲームなどを通じて競技の楽しさに触れた。
市地域おこし協力隊(カーリングサポート隊)の上地雄大さんが、競技の認知と魅力を広めようと企画。市教委の主催で初めて開かれた。競技だけでなく、世界で活躍する地元チームや選手の存在も知ってもらおうと、講師に「KiT CURLING CLUB」チェア部の柏原一大選手と松田華奈選手の2人を迎えた。
体験会では、車いすカーリングには氷をブラシで掃く「スイープ」がない―など一般のカーリングとの違いに触れながらルールを紹介。「キュー」と呼ばれる専用の道具を使ってストーンを投げる練習を行い、最後はミニゲームで交流した。
競技歴約20年の柏原選手は「難しいからこそ長く続けられる。仲間とコミュニケーションを取る中でいいショットが決まると楽しい」などと魅力を伝えた。
車椅子で生活する男性(18)は体験会を終え「ストーンを押し出すのに思った以上に力が必要で驚いた。楽しかったので、機会があればまた挑戦してみたい」と話していた。(理)