「夢を拓く茶話会」が4日、北見商科高等専修学校で開かれた。生徒達が講話や異世代交流を通じて視野を広げるきっかけになればと、国際ソロプチミスト北見が主催。2年生36人が自身の将来の夢などを語り合った。
開発途上国支援などを行うJICA職員で、元海外協力隊の男性が講話。協力隊の活動で滞在したブラジルの都市サンパウロについて「貧富の差が激しく、一見立派な街並みでも細い道に入ればスラム街があり、幼い子ども達が生きるために働いていました」などと現地で目にした状況を語り、生徒達の関心を引いた。
日本に住む外国人が増えている現代では多文化共生の重要性が高まっているとし「将来、きっと外国人と接する機会が増えます。日本人の『当たり前』を押しつけず、優しく接してほしい」と話した。
「日本にいても国際協力が必要になるかもしれない。今は興味がなくても広い視野をもってくれたら」とまとめた。
生徒とソロプチミスト会員の懇談では、将来の夢、行きたい国などを幅広く語り合った。
生徒は「講話は興味深く、懇談ではみんなで色々な話ができてとても楽しかったです。夢は無限大。自分の夢を叶えるため、これから挑む検定試験をより頑張ろうと思います」と笑顔で話した。
ソロプチミストの会長は「JICA職員の講話から世界の広さなどを知っていただき、将来について考えるきっかけになれば。茶話会が少しでもみなさんの『夢』を見つける一助になれたら嬉しいです」と話していた。(結)