交通事故死者数年間ゼロ達成

2025-01-15 掲載

(北見市・訓子府町・置戸町/社会)

北見警察署管内

記録70年目で初

署内の交通事故発生状況掲示板を確認する北見警察署・幸崎署長(右)と同署交通課・鵜川課長(左) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
署内の交通事故発生状況掲示板を確認する北見警察署・幸崎署長(右)と同署交通課・鵜川課長(左)

 北見警察署管内(北見市、訓子府町、置戸町)の昨年(1月〜12月)1年間の交通事故死者数が0人だった。記録の残る1954年以来、年間ゼロは初めて。70年目で初の達成に同署は「運転者、歩行者の皆さんの安全意識の高まりの表れ」とみて、減少を歓迎するとともに、さらなる目標へ気持ちを新たにしている。

 同署交通課によると、2024年1月1日〜12月31日の人身事故発生件数は同署管内の1市2町合計で106件(対前年比25件減)。すべて北見市内で訓子府、置戸両町内での発生はなく負傷者数は132人(同比24人減)だった。

 死者数は置戸、訓子府両町が前年に続きゼロ。前年5人だった北見市は0人だった。置戸町では2017年3月17日から、訓子府町では21年3月26日から死亡事故がなく北見市内では23年11月26日以来発生していない。

 死亡交通事故はモータリゼーションの到来とともに家庭や職場で自家用車や商用車が急速に普及し始めた1960年代に増加の一途をたどり1968年には同署管内の統計史上最も多い年間死者数27人を数えた。これまで最も少なかったのは2015年の1人。

 一昨年の死亡事故がいずれも国道39号線で発生したことから同署は昨年、国道での交通取り締まりを強化したほか「同じ所ばかりではなく、場所を替えて取り締まった」。また高齢者の集まりなど機会があるたびに訪問し、安全講話に努めた。同署交通課の鵜川英一郎課長は「署員の地道な活動が効果をもたらしたとしたら素直に嬉しい」と人命に係る仕事への誇りとともに飲酒運転撲滅などにいっそう気を引き締める。

 同署は昨年11月、北見市内の交通死亡事故ゼロ300日達成(9月20日時点)に大きく貢献したとして交通安全活動に取り組む5団体を表彰している。北見市交通安全市民運動推進委員会、同市交通安全協会、同市交通安全指導員協議会、同市女性ドライバー協会、北見地域交通安全活動推進委員協議会にそれぞれ感謝状を贈った。

 同署の幸崎利弘署長は「減少は関係者・団体の努力のたまものであり、それに応えた地域の皆さんの意識高揚の成果です」と地域一丸となった取り組みを称賛し昨年を振り返る。

 昨年は北見方面管内と全道合計でも、交通事故の発生と死傷者数がともに、前年に比べて減少している。 (寒)

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