置戸町の成人祭で参加者を代表し、小山大空(そら)さん(20、写真左)は挨拶で「まだまだ未熟だが未来を担っていく者として一歩を踏み出す」と力強く決意の言葉を述べた。
大阪府の私立外国語大学に通う2年生。成人代表の役は今どきの決め方で、町から遠く離れている出身者を含めLINEの投票システムで決めた。「これまで代表になる機会はなかったが良い経験になれば」と引き受けた。「準備とか大変だったけれど、公民館の人達をはじめいろんな人に協力してもらって成し遂げることができた」
多くの人が成人祭に関わる中で「特に準備の段階での他者とのコミュニケーションの取り方が勉強になった」そう。学生には分からない部分があるようで「社会人になる前に経験できて良かった」。
中学時代から1回も会っていない懐かしい同級生もいて、式典後は町内の居酒屋に繰り出した。役目を終えた解放感もあり「お酒を交えた会合もあるんだ」ともう一つの成人祭を楽しんだ。「コミュニケーションのとれるおとなになっていきたい」と考えている。
酪農と助産師の仕事をしながら、大学まで行かせてくれた両親に感謝している。「早く稼げるようになって恩返しがしたい」と二十歳の新春に誓う。 (寒)