置戸町成人祭が12日、町中央公民館で行われ、ハタチを迎えた20人が成長ぶりを披露するとともに、この日ばかりは伝統の重みに身を引き締め、硬軟織り交ぜ新たな一歩を踏み出した。
代々受け継がれてきた「成人祭」の形式を大事にしたいと今年も厳かなキャンドルサービスや親への感謝の朗読などが行われた。
深川正美町長が「このまちで暮らせて良かったと皆さんが誇りを持ってくれているのが嬉しい。能力ではなくこれからの生き方が大切」とエールを送り、参加者代表の小山大空(そら)さんは挨拶で「まだまだ未熟ですが、これから置戸町の未来へ向けて一歩を踏み出す」と引き締まった表情で述べた。
成人祭は町主催。準備から当日の運営まで町青年団体連絡協議会が担当し、閉式にあたり会場から、スタッフメンバーの労をねぎらう拍手が送られた。
式典終了後は交流会へと移り、かつて食べ馴染んだ給食カレーを味わいながら、式典の表情とは違う若者らしい笑顔を弾かせた。 (寒)