災害に伴う大規模停電を想定し、人工呼吸器などの医療機器を使用する障がい者家族への対応訓練が15日、北見市役所で行われた。行政や医療機関、福祉施設、電気事業者などの関係機関が参加し、必要な支援や課題の洗い出しを行った。
北見市障がい者自立支援協議会重症心身障がい児(者)部会が主催し、初めて開催。市は昨年、在宅で医療機器を使用する障がい者の家庭向けに停電時の対応に関するリーフレットを作成・配布しており、今回の訓練を通じてリーフレットの実効性を検証する狙い。
この日は当事者の家族を含む23人が参加。暴風雨により北見市を含むオホーツク管内で大規模停電が発生し、避難指示が発令される想定で訓練を実施した。
リーフレットには、医療機器のバッテリーの状況把握など日頃の備えをはじめ、災害時の行動として医療機器の確認や関係機関への支援要請などが記されている。訓練では、災害の進行に伴い、家庭や各機関が実施する対応などを確認した。
参加者からは、各機関ごとに行う安否確認の一本化やSNSを活用した情報共有などの意見が出され、市障がい福祉課は「部会に報告の上、リーフレットの内容見直しも含めて検討したい」としている。 (柏)