1年のうち〝寒さの底〟を迎えるこの時期だが、北見ではこの冬、厳しい寒さは影を潜め、真冬としては暖かい日が続いている。今季、北見で最低気温が最も下がったのは1月3日のマイナス20・0度。1月1カ月間で気温がマイナス20度以下になった日数は、一昨年が16回とひと月の半分以上を占めていたのに対し、今年はまだ1回だけだ。気象台はこの後も気温の高い傾向が続くとみている。
気象庁の観測資料によると、北見で1年のうち日最低気温が最も低くなるのは1月末~2月初旬で平年値マイナス15度前後。2月中旬以降は平均気温がぐんぐん上昇してくる。
北見の過去10年の1月の日ごとの気温をみると、最低気温がマイナス20度以下になるような厳しい寒さが2023年1月は16回、次いで21年と22年の各13回と続き昨年1月の10回を含め近年は2桁回数を数えていた。
今年1月の日最低気温は3日の20・0度が最低。寒く感じた13日と19日だがそれぞれマイナス19・4度、同19・6度と今一歩届かない。
偏西風が蛇行し、冬型の気圧配置になりにくい年に、暖かい冬が出現する傾向があるようで、5年前の2020年は1月のマイナス20度以下が0回だった。
札幌管区気象台が23日に発表した「北海道の1カ月予報」によると「アリューシャン低気圧が弱く、北海道付近の冬型の気圧配置は長続きしないことから、特に期間の前半は気温が高い」と解説。1月25日~2月24日のオホーツク海側の気温は「低い」予想が10%なのに対し「平年並」が30%で「高い」確率は60%と予報している。
今季はもう極端に寒い日は訪れない? (寒)