日本赤十字北海道看護大学災害対策教育センター主催「厳冬期避難所展開・宿泊演習2025」が18日から19日にかけて北見市内の日赤道看護大で行われた。道内外から140人が参加し、暖房のない真冬の避難所生活を体験した。
寒冷期の災害に備える訓練。医療・福祉関係者や防災担当の行政職員、防災関連資機材を扱う民間企業の職員など140人が参加した。1泊2日、24時間の日程でトイレの設営や段ボールベッド組み立て、防風雪で立ち往生した車の中で1時間を過ごす演習などに取り組んだ。
訓練は、道内を襲った大地震で停電が発生した想定。同センター長の根本昌弘同大学教授が最初に全体の流れを説明し、参加者はメイン会場の体育館へ移動。冷え切った室内にブルーシートを敷き、その上に毛布1枚で横になったり、上履きなしで立った時の床の冷たさなどを体験した。
このほか、作業服販売大手のワークマンとの共同で機能性ウエアの耐寒性などの実証試験を行った。
参加者は24時間の演習を通じて得た教訓や課題を話し合い、災害への備えについて理解を深めていた。 (柏)