置戸町地域おこし協力隊の馬場裕之さん(31)が19日、町中央公民館でスマホやパソコンのちょっとした悩みに応える相談室を開設した。年配女性など数名が訪れ、スマホや通信アプリLINE(ライン)の基本操作や便利な活用法を教わっていた。
昨年末に地元紙が休刊となったことを背景に、デジタル端末の操作に不慣れなお年寄りらのデジタル格差の解消の一助になれば、と初めて企画した。
この日は協力隊の林奈緒美さんも助っ人で参加。「操作を間違えた時に画面を戻したい」、「町のLINEアカウントを登録したい」などの、ちょっとした困り事に対応した。お茶を飲みながらサロン的な開かれた雰囲気で、通りがかりの人が「スクリーンショットの方法を教えて」と立ち寄る姿もあった。
馬場さんによると、身近に聞ける家族がいても「何度も同じことは質問しにくい」「これくらいのことで」と遠慮してしまう人が多いそう。訪れた人は「じっくり教えてもらえて助かった」「困ったらまた聞きに来るね」と感謝していた。
馬場さんは「普段かかわりの少ない世代と交流でき、私にとってもいい機会になりました」と話した。
相談室は3月7日(金)にも同館で開設。時間は午前は10時~正午、午後は1時~3時。予約不要。普段使っているスマホやタブレットなどの持参を。「お茶飲み感覚で気軽に利用を」と呼び掛けている。問い合わせは、同協力隊事務所さいくる(0157-57-1135)へ。 (理)