
北見工業大学に合格し、日本への留学が叶うと分かったときは本当に嬉しく思いました。しかし、コロナ禍の影響で、1年生の間は日本に行けるかどうか分からない状況のまま、マレーシアでオンライン授業を受ける日々が続きました。そのような環境の中で不安を感じることも多く、留学を続けるべきか迷ったこともありました。
それでも、留学するという長年の夢を実現させるために頑張ってきた自分の努力を思い返し、諦めずに我慢して待つことを選びました。そしてようやく2年生のときに来日することができたのです。
日本に来た当初は、新しい環境の中でさまざまなことを試し、貴重な経験ができてとても充実した日々を過ごしました。しかし時間が経つにつれ、異文化や言葉の違いに戸惑い、不安やストレスを感じることも増えてきました。特に家族がそばにいないことは心細く、困難に直面したときには気持ちが沈んでしまうこともありました。
そんな中で、北見で出会った大切な仲間達の存在が私を支えてくれました。彼らは私の悩みを聞き、アドバイスをくれるだけでなく、外に連れ出して楽しい時間を共有してくれました。そのおかげで少しずつ気持ちが軽くなり、留学生活が楽しくなっていきました。しだいに「日本に来て本当によかった」と心から思えるようになり、自分自身の成長を実感することができました。
来日してから3年が経ちました。この期間でかけがえのない仲間達とのつながりを築き、多くの経験を積み、成長できたことをとても嬉しく思っています。
卒業後は新しい街でさらなる出会いと経験を積みたいと考えていますが、北見で出会った仲間達とはこれからも連絡を取り合い、一緒に過ごす時間を大切にしていきたいと思っています。これまで支えてくださったすべての方々に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。 「留学生交流の夕べ」より(寒)