
美幌町、美幌陸上クラブ出身の藤田柚希さん(旭川龍谷高卒)は今春、駅伝の名門・京都産業大に進学する。美幌北中時代に北海道中学校駅伝で準優勝。旭川龍谷ではけがや事故などの苦しみを乗り越えて、2024年末の全国高校駅伝で復活。「これからも大好きな駅伝を頑張りたい」とさらなる飛躍を誓っている。
美幌小3年の時に美幌陸上クラブに入門し、800㍍で何度も全道大会に出場するなど活躍。美幌北中では、2年生の時に北海道中学校駅伝で有力選手がそろう1区を走り、準優勝に貢献した。「まちなかを走っていると、見知らぬ人が『頑張って』と応援してくれる温かさが好きです」と古里について語る。
旭川龍谷では1年生でインターハイ出場を果たしたが、2年生は足の循環障害(コンパートメント症候群)で離脱。再起を期した3年生は、春の地区大会の会場設営中に鉄柱が頭に当たる事故に遭い、またしても長期離脱を強いられた。
「またがんばろうという時だったので、一時はどん底まで気分が落ち込んだ」が、12月の全国高校駅伝での復帰を目指してリハビリや練習を重ね、出場を実現。4区3㌔を走り切った。
高校ではけがや事故など苦しみ乗り越え
スピード・スタミナ兼ね備えた選手に
「全員で団結し、切磋琢磨しながら目標に向かって1本のたすきをつなぐ感じが好き」と駅伝の魅力を語る。
大学では、全日本大学女子駅伝などの出場を目指す。「個人の力が集まることでチームの力になる。個人種目では5000㍍など長い距離にも挑戦したい」と展望。「スピードには自信があるので、スタミナを兼ね備えた選手になりたいです」と理想の選手像を描いている。 (浩)