道警北見方面本部が発表した「ヒグマの出没状況」によると、3月末現在の管内目撃件数(1~3月)は9件。前年同期の0件に比べ大幅に増えており、今年はヒグマの春の動き出しが早いとみられることから注意を呼び掛けている。
同本部によると、今年1~3月の警察署別の目撃件数は網走署、美幌署、紋別署が各2件、遠軽署、斜里署、興部署が各1件、北見署が0件。管内で広く発生している。
過去5年間の管内出没目撃件数は、2020年が174件、21年203件、22年199件、23年382件、24年279件。山の食料が少なかったのか2023年が突出して多く、近年は増加傾向にあるようだ。
ヒグマによる人身被害状況を6例公表している。
・2020年5月8日、滝上町字滝ノ上原野で62歳の男性が山菜採りで入山し、熊にかまれ負傷
・21年7月12日、滝上町字滝ノ上原野で、69歳女性が林道で死亡していた。熊に襲われたとみられる
・21年8月7日、津別町最上で66歳の女性と39歳の女性が農作業中に熊に襲われ負傷
・22年7月5日、滝上町字滝ノ上原野で68歳の男性ハンターが熊に襲われ負傷
・23年11月21日、滝上町字滝ノ上原野で49歳男性と58歳女性のハンター等が熊に襲われ負傷
・24年7月30日、斜里町字豊倉で64歳の男性ハンターが熊に襲われ負傷した
【ヒグマに遭わないために】
・事前にヒグマの出没情報を確認しましょう
・単独での行動は危険なので避け、複数人で行動しましょう
・熊鈴、ホイッスル、ラジオなどで音を出し、人の存在や接近を知らせましょう
・ヒグマの足跡やフンを見つけたときは、すぐに引き返しましょう
・薄暗いときの行動は控えましょう。ヒグマは夜行性動物で危険です
・食べ物やごみは持ち帰りましょう
※ヒグマの目撃や足跡発見は警察、市町村に連絡を。 (寒)