異物は、7月14日にA中学校で提供された給食を食べていた生徒が気付いた。同校は、校内全クラスで異物が混入していた「豚肉と昆布の混ぜご飯」を食べることを中止し、ほかの献立については安全を確認した上で飲食を続けさせる措置を取った。
A中学校の給食は、B小学校に併設される調理場で調理される。異物の混入は、B小学校では確認されなかった。
異物混入を受け、関係者が調理場にある備品などを点検・確認したが、混入した金属片が何なのかを特定できなかった。
同市教委は、混入した金属片が何かを探るため、専門業者へ解析を依頼。結果を待っている状況だ(7月29日時点)。
再発防止策として、①調理前の食材への異物付着・混入の確認徹底②下処理を含めた調理過程における複数調理員による目視確認の徹底③調理開始前と終了後における調理器具の点検④調理器具を定期的に更新し、器具の破損・劣化による混入の未然防止―に取り組む。
網走市内の中学校では4年前にも、給食に異物が混入した事案が起きている。調査の結果、混入した異物は調理場にあった食缶などを熱消毒する機械のS字フックだった。
同市教委は今回の異物混入について、生徒に健康被害がなかったことから、報道機関を通じた公表は見送っていた。 (大)