■エコセン
網走市が開設した7月のシェルター利用者は計215人。西コミセンの利用が最も多く計215人だったが、エコーセンター、役所新庁舎は集計が難しいために基本的にカウントしていない。
エコーセンターは図書館などが併設され、市民が気軽に集える公共施設。クーリングシェルターとして開設された際は、1階のアトリウムロビーがシェルターとなる。
7月に開設された際、高齢の両親を連れて〝避難〟した50代の男性は「ロビーに常設される木製の大型ベンチ利用者が多く、別のシェルターに移動しました」と話す。
シェルター開設時だけでも、アトリウムロビーにパイプ椅子などを設置することは難しいのだろうか?
取材に対し、担当職員は「ロビーに常設する木製の大型ベンチが満杯になった場合、パイプ椅子を設置します」との考え。
ただ、別の職員は「今後はパイプ椅子の設置も検討していきたい」との考えを示していた。
■避難所
今年2月に供用開始となった役所新庁舎。クーリングシェルターとなるのは、1・2階にある「市民ホール」で、7月21日の祝日にシェルターを開催した際は、18人が利用した。
「市民ホール」1階は正面玄関そばにあるオープンスペース。70代の女性市民は先日、新庁舎のシェルターを利用したが「庁舎に来るほかの市民の目が気になって」と、早々に退庁した。
新庁舎5階の議場などは、災害時の一時避難スペースとなる。熱中症警戒アラートが発表された際、議場もクーリングシェルターとして利用することは可能なのか?。
担当職員は「市民ホールが満杯になった場合、議場の利用は可能」としつつ、基本的にクーリングシェルターは市民ホール〝オンリー〟との考えだ。
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クーリングシェルターを利用した市民の声は重要だ。水谷市政、そして網走市議会には、市民の声を今後の市政に役立てることが求められている。