連載 より強く 遠回りの道ここから ①

2025-09-22 掲載

(北見市/スポーツ)

カーリング女子 フォルティウスが代表権つかむ

 カーリングのオリンピック最終予選に向けて日本代表チームを決める女子決定戦は激闘の末、フォルティウスが勝ち取った。3チームによる決定戦(11日から稚内市みどりスポーツパーク)で予選2連敗の劣勢から這い上がり、タイブレークでライバルのロコ・ソラーレを破り、最終戦の最終エンドまでもつれこんだ勝敗をスキップ・吉村紗也香選手(33)が最終ショットで決めた。その石の差わずか1㌢。立ちはだかる壁を幾度となく乗り越えてきた吉村選手であっても「これほど歓喜する姿を見たことがない」とメンバー達。近江谷杏菜選手(35)と小野寺佳歩選手(33)の五輪経験者は「吉村選手こそオリンピックに行くべきスキップ」と断言する。常呂小・中学校時代から、夢に向かって互いに高め合ってきた3人は「このチームでオリンピックに行きたい」と強い決意で、世界最終予選に向かう。連載します。 (寒)

崖っぷちに強さ
3度の危機乗り越え
吉村の1㌢で代表権

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 男子は3勝1敗でSC軽井沢クラブが代表権をつかんだ。

 3チームによる女子はフォルティウスが予選2連敗スタート。選手達は「この場面でも特に気負うことなく、やるべきことをやるだけ」と冷静だったと振り返る。予選を2勝2敗で並び、フォルティウスは負けると離脱のタイブレークでロコ・ソラーレと対戦。これを制し、ロコ・ソラーレは3大会連続オリンピック出場を逃した。

 フォルティウスはSC軽井沢クラブとの決定戦へ。予選の対戦成績は互いに1勝1敗。先に3勝したほうが代表になる大会規則の代決初戦、SC軽井沢クラブの大勝を許す。

 代決2戦目は負けるとそこで終了の崖っぷちとなる。これを1点差で勝利し互いに対戦成績2勝2敗で、いよいよ最終戦へ。タイブレークから数えて3回目の崖っぷちが待ち構える。 <つづく>

【フォルティウス予選とタイブレークの成績】

◇予選初日
 ▽7―9ロコ・ソラーレ
 ▽6―8SC軽井沢クラブ

◇予選2日目
 ▽7―6ロコ・ソラーレ
 ▽5―3SC軽井沢クラブ

◇タイブレーク
 ▽7―2ロコ・ソラーレ

【決定戦】

 ▽SC軽井沢クラブ11―3フォルティウス
 ▽フォルティウス7―6SC軽井沢クラブ
 ▽フォルティウス6―5SC軽井沢クラブ

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  • カーリング女子
  • フォルティウス

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