
(2007年6月)
近江谷杏菜(35)、小野寺佳歩(33)、吉村紗也加(同)の3選手はともに常呂出身。
また、船山弓枝コーチ(旧姓・林、47)も常呂出身で、小笠原歩(旧姓・小野寺)さんらとともに元祖〝カー娘〟と取り上げられ、カーリングが注目される礎を築いてきた一人。現・フォルティウスの常呂っ娘3人が小中学生でカーリングを始めたばかりの今から20年以上前の頃に、シムソンズのチーム名で世界ジュニアカーリング選手権で2年連続銀。その後、2002年ソルトレイクシティ冬季オリンピックに出場するのを3人は感受性豊かな年齢で目の当たりにしている。ちなみに、ソルトレイクシティ冬季五輪には近江谷選手の父親で1998年長野冬季五輪に出場した近江谷好幸さんがコーチとして参加している。
五輪に向けて出発前に地元常呂の公民館で壮行会が行われ、多くの声援を受け、五輪出場選手達が華やかな舞台上で脚光を浴びる様子を間近に見て「自分も世界へ」と憧れを抱いたのがこの頃だろう。
さらに、2006年に公開された映画「シムソンズ」もカーリング競技の普及に大きく貢献している。
シムソンズを題材にした高校生活とカーリングを通じた青春ドラマで、実はこの映画に近江谷選手がエキストラで出演していた、という縁がある。ただしこの頃3人はまだ、別々のチームで活動していた。<つづく> (寒)