北見市は、2025年度末(来年3月末)で閉鎖する市立端野デイサービスセンターの運営を社会福祉法人川東の里に移譲する。同法人は来年4月から障がい者(児)の通所事業を開始する予定。さきごろ開かれた市議会福祉民生常任委員会で報告した。
同センターは、旧端野町時代から地域に住む高齢者などの通所介護事業を継続。現在は高齢者向けデイサービス事業と障がい者の生活介護、日中一時支援事業を手掛けており、8月末現在で高齢者26人、障がい者(児)4人が登録している。
近年は民間のデイサービス事業が充足してきたことから、財政健全化に向けて25年度末でセンターを廃止する。今年7月、引き続き高齢者と障がい者の通所事業を担う移譲先を公募したが応募がなかった。8月、障がい者の通所事業に絞り2次募集したところ、知的障がい者施設を運営する同法人から応募があり、審査を経て委譲が決定した。
市は同センターの土地、建物(併設の在宅介護支援センターを含む)、付属設備、送迎用車両、備品などを無償貸与。同法人は来年4月から、生活介護と日中一時支援、福祉関連事業を行う。
26人の高齢利用者の新たな受け入れ先については、現在調整が進められている。 (柏)