元選手で現コーチの船山弓枝さん(47)らが高校生の時に活動していたカーリングチームを題材に、映画化された「シムソンズ」が公開されたのが2006年。その頃、現在のフォルティウスの常呂出身のメンバーはいずれも、ジュニアのカテゴリーでカーリングに取り組んでいた。それぞれ頭角を現し、中学・高校生ながら中には日本選手権や海外で活躍する選手も出てくる。
常呂小4年でカーリングを始めた近江谷杏菜選手(35)は中学生になると、先輩の本橋麻里さん(現ロコ・ソラーレ理事)率いるマリリンズに誘われ、2002年日本ジュニア選手権優勝。日本代表として世界ジュニア(10位)に出場した。
翌03年には常呂中の同級生らでチームgrace(グレイス)を結成。さっそくその年から全道ジュニアを連覇。04年には日本ジュニアで3位に入っている。06年に第1回全国高校カーリング選手権が始まると、常呂出身の高校生チームで第2回大会まで連覇を飾っている。
地元有志によるシムソンズカップも開催
映画「シムソンズ」に出演した俳優とスタッフの手形が、常呂自治区の百年広場の手形塔に展示されている。俳優大泉洋さんは「常呂はいいところ05・11・30」と添えている。
07年には地元有志により、シムソンズカップカーリング大会が創設されるなど、シムソンズはカーリングが広く親しまれるきっかけづくりにひと役買った。 <つづく> (寒)