
北見市端野町公民館の語り場講座「3・11東日本大震災~復興へ~」が14日に開かれた。自作のキャンピングカーで被災地を巡った経験を持つ端野在住の石井健一さん(79)が、当時の写真を紹介し、復興や防災意識について参加者に語り掛けた。
石井さんは宮城県石巻市でのボランティア活動をきっかけに復興への関心を深めた。20年と21年に被災地を巡り、現地の様子を撮影。東京オリンピックで「復興五輪」の理念が掲げられたことから、復興がどこまで進んだのか確かめたいとの思いもあったという。
講座では、20年と21年に撮影した写真を中心に解説。各地で防潮堤の整備が進み工事が行われていた様子や、被災建物が遺構として整備途中だったことなど、当時の復興の過程について語られた。
被災地を巡る中で、大船渡市に整備された夢海公園で子どもたちが遊ぶ姿が印象に残り、「命がつながっていると感じた」と話した。福島県浪江町では「除染物の入ったフレコンが山のように積まれていた。人の姿はなく、すべて空き家で避難した時のままだった」と振り返った。
石井さんは「災害は忘れたころにやってくる。ハード的にどんなものを造っても自然にはあらがえない。だからこそ防災と減災の視点に立ち、被災者を少なくすることが大切だと、つくづく感じる旅だった」とまとめた。
会場には震災関連の図書も並べられ、参加者が手に取ってページをめくる姿も見られた。 (理)