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専門書出版「技術開発の面白さ知って」

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2020/10/15掲載(北見市/社会)

元北見工大学長・常本 秀幸さん(78)

 北見工業大学の工学博士で元学長の常本秀幸氏(78)=北見市=が専門書「エンジン工学~内燃機関の基礎と応用」(共著、東京電機大学出版局発行)を出版した。クリーンディーゼルエンジン研究における貴重な燃料噴霧実験映像など、教科書向けに動画を併用し、アクセスできるのが“最新”の特徴。「今もエンジンは進化している。若い人達に技術開発の面白さを知ってもらいたい」と勧めている。

エンジン工学~内燃機関の基礎と応用
教科書向けに動画を併用、ぜひ若い人達に読んでもらいたい

 「自動車の動力源がエンジンからモーターに代わるだろうとの予想は正しいのですが、まだまだ先のことであり、EV車に負けないようなエンジン開発が行われていて、そのような最新情報も紹介しています」と熱く話す。

 常本氏は1941年旭川市生まれ。北海道大学工学部機械工学科卒業。自動車メーカーに就職し、レース用エンジンをはじめ電子制御エンジン、ディーゼルエンジンの研究に没頭した。その後、北見工大でディーゼルエンジンの排気ガスクリーン化など内燃機関工学、熱工学などを研究。副学長を経て2002年学長に就任。国立大学法人化や施設拡充、大学改革など2期6年にわたり任務を果たした。最終講の演題は「自動車開発は男のロマン」。著書に「美しい地球を子孫に」(理工評論出版)など。

 常本氏が恩師とする北大の村山正教授(故人)とともに「学生に分かりやすく、かつ自動車関係技術者にも読んでもらえるエンジン教本を」と意気統合し1997年に「自動車エンジン工学」(山海堂)の初版を刊行。数多くの大学で教科書として採用された。2009年に改訂第2版を出版している。

 その後もエンジンは進化を続け、加筆修正が必要になってきた。

 そこで最新情報に精通する北大の小川英之教授が加わり、常本氏を軸に3人の共著として今年8月出版。「62歳の小川氏には将来の改訂での役割も務めてもらいたい」。

 本書では内燃機の歴史から最新情報まで図やグラフを多用し理解しやすいよう掲載。大気環境への影響や地球温暖化問題にも大きなページを割いている。さらに実験動画にアクセスできるようQRコードを記したのが特徴。「内燃機関はエンジニアリングの基本となる技術が集積された精密機械であり、機械工学教育にはなくてはならない」と常本氏。「すべての工学技術に通じる基礎であり、ぜひ若い人達に読んでもらいたい」と話している。

 A5判275㌻。北見市の図書館、北見工大図書館に寄贈したほかネット販売も。 (寒)