
市内の医療機関や介護施設、行政機関などでつくる北見市医療福祉情報連携協議会が主催。親の介護が身近な50〜60代向けの内容で、ホテル会場は20人、オンラインでは60人が市の内外から参加した。
市医療・介護連携支援センターの関建久氏は市内の医療、介護の現状を説明。「人口10万人当たりの病床数や介護施設が全国平均よりも多く、施設での看取りも進んでいる。北見は施設看取りに必要な医療と介護の連携・協力体制が整っている」と述べた。
同協議会の田頭剛弦氏は救急搬送時に必要な情報をあらかじめ登録しておく「北まるnet救急医療情報」を紹介。緊急時の病院選定や家族への連絡がつきやすいなどのメリットを強調した。
北見地域介護支援専門員連絡協議会の職員は「突然の介護であわてないために、健康なうちに親の日常生活や交友関係、財産状況などを把握しておくこと、介護をする子どもや配偶者、兄弟などと介護の役割を話し合っておくことが必要」と説いた。また「ケアマネジャーに何でも質問・相談し、介護する家族の状況を伝えて。抱え込まずにチームで支えることが大切」と説いた。
このほか市地域包括支援センター連絡協議会の石黒達哉氏は市が発行するエンディングノートの使い方を紹介。「いざという時、本人に直接聞けなくなることもある。必要な箇所だけ書いても、何度書き直しても良い。法的効力はないが、周りの人の気持ちの準備にもなる」と活用を呼び掛けた。 (柏)