北海道スポーツみらい会議など主催の「スポーツ医・科学セミナー」が10日、道立北見体育センターで開かれ、北見のスポーツ団体の指導者らが受講した。
会議は道環境生活部スポーツ振興課が担当。スポーツを通じた健康で豊かな生活の形成へ、各界が協働で取り組むことを目的に昨年7月に設立した。セミナーは官民連携の同プロジェクトに参加する北見工業大学から中里浩介准教授を講師に招いた。
中里氏は、スポーツにおける科学について競技者の動作の数値化を挙げ「スキージャンプ選手の筋力とパワーを分析・研究した結果、科学を使ってうまくいった」として「筋トレは毎日やればいいということではなく、回復が大事。適切に休養を取って」と話した。
スポーツ科学と健康について「全身持久力が低いと心臓病などの〝運動不足病〟の発生率が高くなる」と指摘。「子どもの体力低下や高齢者の老化に抗うためにもスポーツ科学は重要」として「週150分、中程度のスポーツを」と紹介した。
「スポーツは競争を伴う」と説明する講師に「必ずしも競争ではなく武道は自己鍛錬だ」とする参加者との間で議論の場面もあった。