子どもに無料で食事を提供する「美幌こども食堂」が6日、通算200回目を迎えた。スタートから約5年。代表の大屋充さん(47)らは「子どもたちの笑顔が励み。今後も続けたい」と話している。
食堂は、子どもたちを栄養面でサポートし、異世代を含めた交流を図ろうと、2018(平成30)年8月にスタート。美幌小学校校区の地域用水広報館(元町)、旭小校区の青稲地区ふれあい会館(稲美)、東陽小校区の「茶来楽(ちゃくら)」(栄町)の3カ所で毎月計5回ほど開かれ、18歳未満の子どもには無料、18歳以上は200円でボランティアが調理した夕食を提供している。
節目の会場になったふれあい会館には、親子らが続々と来場。仲良くハッシュドチキンをほおばった。
当初は資金面が課題だったが、19(令和元)年には有志の「美幌こども食堂を支援する会」が発足するなど、支援の輪が広がりつつある。
近年は、新型コロナウイルス感染症の流行で幾度も休止を余儀なくされるなど、思うように開催できない時期が続いた。大屋代表は「苦しい時期も子どもたちが待っていてくれた。子どもたちの笑顔を見て、成長を感じられるのがスタッフの励みになっている。企業や団体の皆さんの協力のおかげ。今後も続けたい」と話している。(浩)