北見市常呂町日吉に完成した日吉地区複合施設の落成式が1日、同施設で行われた。

　建設場所は道道北見常呂線沿いの旧日吉小学校跡地で、敷地面積は約7千平方㍍。建設用地に約4㍍の盛土を施し、道道との段差を解消。洪水災害のリスクが減少し、施設は市の指定避難所となる。

　建物は木造平屋建で延床面積は約400平方㍍。日吉会館(多目的室、会議室、調理室など)、市役所日吉出張所(事務所、簡易郵便局)、常呂消防団第3分団詰所(研修室、車庫、サイレン塔)を集約した。

　市地域材利用推進方針に基づき、地場産の木材を積極的に活用。耐震性を強化し、共用部分には防災倉庫も配置。停電時の冷暖房の熱源としてLPガスバルブタンクを採用した。

　敷地内には災害時の一時避難場所となる防災空地を整備。また、玄関前にはバス停を設置し、施設を待合所として利用できるように配慮した。

　落成式には来賓や関係者ら50人ほどが出席。辻直孝市長は「この施設が、地域づくりの大きな力になることを期待します」と挨拶した。

　続いて辻市長をはじめ出席者の代表がテープカットを行い、新施設の落成を祝った。(柏)