北見高栄小学校で9月26日、絵本作家の池谷剛一さんと全児童259人による「ライブペイント」が行われ、その場で巨大な1枚の作品を仕上げた。
同校の開校50周年記念事業の一環として、協賛会が児童達の記憶に残る体験を届けようと企画した。池谷さんは制作の傍ら、全国各地で子ども達とのアートパフォーマンスを精力的に行っている。
体育館には、縦2・6㍍、横6㍍の横断幕などに使われる「ターポリン」と呼ばれる生地が用意された。池谷さんは児童達が見守る中、手にたっぷりと絵の具を付けて気持ちをぶつけるかのようにダイナミックに表現。児童達も池谷さんと同じように気持ちを爆発させて手で色を塗り広げたり、手形を押したりして制作に参加した。
最後にマスキングしていた部分をはがすと、動物や北海道のシルエットと「50TH ANNIVERSARY」の文字が浮かび上がり、池谷さんの手で「高栄小学校」の文字が描き入れられた。完成した作品は翌27日に行われた記念式典に飾られた。
6年生の松本康世くんは「全員で一つのものを作る体験がワクワクして楽しかったです」と話した。
協賛会会長代行の佐々木雄一さんは「クリエイターとして子ども達が憧れる業界で活躍する人との交流に、心動かされるものがあれば嬉しい」と話していた。(理)