■7千票差
今回の選挙は、自民党の政治資金問題に伴う政治改革が最大の争点だった。道12区は両氏による一騎打ちとなった。武部氏の得票数は7万8645票、川原田氏は7万1608票。その差は7037票だった。
今回の衆院選・道12区の得票数を管内別で見てみる。
◎オホーツク
武部氏=6万1409票
川原田氏=5万9935票
◎宗谷
武部氏=1万7236票
川原田氏=1万1673票
両氏の差は7037票
■地元の結果
道12区には、4市22町2村がある。市町村別の得票数を見てみる。
武部氏は、「北見市」「網走市」「津別町」「斜里町」を除いた市町村で川原田氏を上回った。
北見市は武部氏の地元と言える。一方、川原田氏は網走で生まれ育ち、地元の高校に通った。前回の衆院選に立候補するまでは、網走市議を務めた。
武部氏の地元・北見市、そして川原田氏の故郷・網走市の得票数を見てみる。次の通りだ。
◎北見市
武部氏=2万2834票
川原田氏=2万5552票
◎網走市
武部氏=6861票
川原田氏=8684票
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今回の衆院選で、道12区からは武部氏と川原田氏の2人が代議士のバッジを手にした。
元網走市議の男性市民は「これまでの12区は武部氏だけの一輪車だったが、川原田氏も比例当選したことで、二輪車となり安定感が増し、地元住民の声がさらに国政に届きやすくなるのでは」と期待する。
次回は、武部氏と川原田氏の地元である北見市と網走市の首長の〝動き〟などを紹介する。