自転車とランで最長100㌔を走る「ビホロ100㌔デュアスロン大会」の実行委員会は、今年8月の第38回大会を最後にし、来年以降の大会開催を断念することを決めた。自転車ロードレース「ツール・ド・北海道」の死亡事故を受け、国道の通行規制などより強い安全対策が求められる中、対応が難しいことが主な要因。今後、代わりのイベントについて検討を進めるとしている。
デュアスロン大会は、美幌町100年を記念して1987(昭和62)年に始まった。最長の1部は、ラン10㌔、自転車80㌔、ラン10㌔の計100㌔で争われ、これまで多くの〝鉄人〟が美幌を駆け抜けてきた。
しかし、昨年9月に上川管内上富良野町のツール・ド・北海道で、選手が対向車と衝突して死亡する事故が発生。実行委によると、この事故を受けて、北海道警察はコースの脇道を通行止めにするなど安全対策を万全にするよう求めてきたという。
第38回大会は対面通行規制、う回路の設定など対策をした上で開いたが、実行委は来年以降に向けて9月以降、通行規制ができるかどうかなどについて協議。農作業などに支障が出ることから難しいと判断した。網走川の堤防など国道や道道を走らないコース設定も探ったが、こちらも難しいと結論づけた。
検討期間を設けて大会を休止することも検討したが、現状でも難しいボランティアスタッフの確保がさらに難しくなること、出場者の減少が懸念されることなどを理由に、来年以降の開催を断念した。
実行委は「2025年度は新たな大会を検討する期間とし、早ければ26年から開きたい」としている。(浩)