同図書館とウオーターパークを含む同公園の整備計画は約15億円の事業費が見込まれ、市議会や昨年末に市が開いた市民説明会では事業中止を求める声が相次いでいた。
辻市長は「市民説明会でいただいた多くの意見に加え、財政の集中健全化期間には新たな市債借り入れを抑制することなどを総合的に勘案し、期間中は関連予算計上を見送る」と明言。28年度にアクションプランの進捗状況や財政状況などを慎重に検討し、改めて事業実施の可否を判断する考えを示した。
一方で「まちづくりに重要不可欠との認識にゆるぎはなく、この判断に至ったのはまさに断腸の思い」と自身の心情を述べた。
アクションプランは修正加えず
説明会の意義問う声も
委員会ではこのほか企画財政部、総務部、学校教育部、社会教育部が、25年度に実施予定のアクションプランについて、市民の声をふまえた検討結果を報告。修正などは加えず、当初の計画通り実施する方針を示した。委員からは「説明会は何だったのか」など市民の声が反映されていないことを疑問視する質問が上がったが、辻市長は「市民の声を重く受け止めるが、25年度の財政効果額18億7千万円をしっかり生み出すには、原案通り実行せざるを得ない」と理解を求めた。
市民説明会で再度の説明会開催を求める声があったことについて辻市長は「説明の場を検討すると申し上げたが市の広報やSNSを活用して説明したい」と語った。 (柏)