
交通死亡事故が発生した、北見市仁頃町の国道333号線の現場で7月25日、関係者による現場診断が行われた。
事故は20日午前8時半頃に発生。パーキングエリアと端野トンネル仁頃側出入口との中間あたりで、仁頃方向から進んできた中型貨物トラックが対向車線を走行してきた軽乗用車と正面衝突し、軽乗用車の運転者が死亡、助手席の同乗者が大けがの重傷を負った。
現場はトラック側から見てゆるやかな上りの右カーブで発生当時、路面は濡れていて、トラックの運転者は「スリップした」と話しているとの情報もある。
診断には北見警察署、道警北見方面本部、道開発局、北見交通安全協会の職員ら11人が参加。同署によると、トラックを運転していたのは30歳代のベトナム人で日本の免許を持ち、初心者ではないという。農機具の運搬で朝、当麻町を出発し別海町に向かう途中だったらしい。一方、軽乗用車には斜里町の50歳代の男女が乗っていた。
車の損傷状態から、互いに速度が出過ぎていたとは考えづらいほか、国道を管理する道開発局は道路の屈曲や水はけ、ガードレールの設置状況に問題はないと診断結果を述べた。
同署はタイヤの溝の深さを確認し、雨天時は速度を落として走行するなど事故防止策を求めた。 (寒)