
北見市在住の画家・冨澤裕子さんが15日、74歳で死去した。自身も「集大成」と語っていた絵画個展「旅のソネット」開催中のことだった。お別れの会は21日(金)午後2時から、セレモニーホールいいだ市民斎場(北見市常盤町)で行われる。
冨澤さんは1951年北見市生まれ。東京女子美術大学卒業後、高校の美術講師をしながら取材旅行でインドなどを訪れ、90年からはスペイン、ポルトガル、2000年からは南米に滞在。帰国後北見に戻ってからは、自身の創作や美術講師として活動した。
病の中での同展開催だったが、初日の7日には会場に訪れた教え子や知人、友人らに笑顔で対応する姿が見られた。9日間の期間中、約千人が来場したという。
冨澤さんと40年の付き合いがあり、同展を企画したNPO法人オホーツク文化協会理事長でお別れの会代表の小川清人さんは「人生に、絵画に情熱を持ち、全力で人生を走り切った人だった。展覧会では彼女のすべてを出し切れたと思う。そのお手伝いができてよかった」と偲んだ。 (菊)