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私の宝物

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2019/03/12掲載(北見市/社会・本紙連載)

北見の男性(69)

北見市の男性(69)は、職人の技と魂を込めて木製のSLづくりに手間と時間を注ぎ込んでいる。半年で1台しか作ることのできない本物そっくりの機関車。今、手元にある2台が男性の宝物だ。

木のSL、職人の技と魂を込め
どこまでも本物そっくりに
「嫁に出すなら…」大切にしてくれる方に

本物そっくりの木製SL

本物そっくりの木製SL

機関車は長さ1メートルほど。D51とC62の特急燕(つばめ)が並んでいる。種類の異なる木を使い、色と質感を出している。車輪やピストン、パイプ類などそれぞれ部品は別個に作って組み立ててある。板バネ、ブレーキなど見えないところの部品も本物そっくりに作ってある。

 車輪ひとつをとっても、いくつもの部品からできている。客車も1両ついている。外観だけでなく、中の椅子や肘掛など一つひとつ丁寧に作られていて、椅子の背もたれのマットも木で作ってある。中をのぞくと、SLが活躍していた昭和の時代を感じさせる。

 男性の工房「殊刃里」は、自宅から25キロ離れた置戸町秋田の旧・秋田小学校校舎。男性の母校でもある。教室の一つを町から借りて月に20日間、通って制作を続けている。

 男性は民芸品の木彫り職人だった。30代で独立してから、「自分にしかできないものづくり」にこだわって仕事をし続けた。58歳で引退した後、2年間、北見市留辺蘂の果夢林の館で木工の指導員をしたこともある。

 「今は趣味で作っています。機関車を作ってみたくて始めたら、素晴らしさに魅了されました。手間と労力を惜しまずにどこまでも本物に近づけたい」と男性。実物を見てスケッチをしたり、寸法を測ったり、制作前の準備にも相当の時間をかける。

 「商品としてつくると採算を頭に入れなければなりません。でも、今はそれを無視して手間も時間も注ぎたいだけ注ぎます」と本物へのこだわりをのぞかせる。「もし、嫁に出すとしたら大切にしてくれる方に…」。男性にとって機関車は娘と同じ存在だ。(粟)

 

D51のプレートの文字は一つひとつ作っている

D51のプレートの文字は一つひとつ作っている

C62のプレートの文字は一つひとつ作っている

C62のプレートの文字は一つひとつ作っている

動輪は実際に回る。レールにピッタリあわせないとスムーズに回らない

動輪は実際に回る。レールにピッタリあわせないとスムーズに回らない

枕木、レール、いぬくぎも本物そっくり

枕木、レール、いぬくぎも本物そっくり

客車も木製

客車も木製

客車の椅子も本物そっくり

客車の椅子も本物そっくり