高齢者等ごみ出し支援事業…
高齢者等ごみ出し支援事業…
2020/04/04掲載(北見市/社会)
準備本格化
北見市 2021年度スタートに向け
玄関先でごみを回収
自治区ごとに実施方法異なる可能性も
北見市は「高齢者等ごみ出し支援事業」の2021年度スタートに向け、今年度中に準備を本格化させる。体の衰えなどにより自力でごみが出せない〝ごみ出し困難世帯〟をサポートする。
同事業は、筋力の低下や疾患、障がいなどで家庭ごみの自力排出が困難な世帯が対象。玄関先でごみを回収し、ごみステーションまたは処理場へ運ぶ。国立環境研究所・資源循環廃棄物研究センターによると、高齢者のごみ出しは転倒などけがのリスクが高いほか、ごみを家に溜め込むことで不衛生な状態になる場合も。また、認知機能の低下で収集曜日や分別のルールを守るのが難しくなるケースもあるという。
ごみ出し支援はホームヘルパーの負担軽減にもつながり、見守りや安否確認の効果も期待される。
市廃棄物対策課によると、支援の形態は行政が担う「直接支援型」や町内会、NPOなどが行う「コミュニティー支援型」などがある。市は今年度、4自治区ごとに調査を行い詳細を決定するが、自治区によって実施方法が異なることも想定されるという。
同課は「地域の実態把握に努め、最適な方法を検討したい」としている。 (柏)