活動10年目、日常をふんだんに
活動10年目、日常をふんだんに
2021/01/13掲載(訓子府町/文化)
「悠悠閑閑大学生活文芸クラブ」
2年ぶり3冊目の作品集発行
飾らぬ言葉で合評する会員達
今年で活動10年目を迎える、訓子府町の文芸サークル「悠悠閑閑大学生活文芸クラブ」が3冊目の作品集を発行した。身の回りの出来事を綴った、会員5人の飾らない詩や短歌を掲載。人生の節目を大事にする同サークルの優しさも行間から読み取れて好評だ。
2011(平成23)年3月に発足。前回発刊から約2年間、書きためた作品を会員相互に読み返し、「読んで分かりやすい作品を選びました」と編集責任者の佐野克子さん。
主宰する泉琢磨さんは「合評会では『無垢の眼』を心掛け、作品鑑賞しています」と巻頭言を飾る。
喜寿の女性は随筆「母と自動車運転免許」をはじめ13編の詩を発表した。
傘寿を迎えた女性と男性の2人は短章と短歌を組み合わせて披露。作品に現実感とともに奥深さを感じさせている。
佐野さんと泉さんは詩集を掲載。作者の心情を時折のぞかせる佐野さんの詩や、砥(と)ぐ作業に錆びついた気持ちを重ねた泉さんの詩など、いずれも日常や生活、家族といった身近な題材がページを満たす。
町図書館で貸し出している。 (寒)