一般廃棄物最終処分場埋立処分場
一般廃棄物最終処分場埋立処分場
美幌町、埋立期間3年早まると予想
美幌町は、一般廃棄物最終処分場埋立処分場の埋め立て期間が、当初の予想より3年1カ月早まると予想している。回収した「その他プラスチック」の約4割が汚れていてリサイクルできず、埋め立てていることが大きな要因。期間を延ばすため「洗って出して」と呼びかけている。
汚れたプラ100㌧超を埋め立て
町「洗って排出を」
町によると、2019(平成31)年度に収集したその他プラは268㌧。このうち、正しくリサイクルできたのは159㌧(59%)にとどまった。残る109㌧(41%)は、汚れているなどの理由で埋め立てた。
現在の埋立処分場は容量9万7千立法㍍。12年4月から27(令和9)年3月まで15年の利用を予定しているが、昨年10月末の時点で5万8千立法㍍がすでに埋め立てられ、残りは3万9千立法㍍。期間に比べ埋め立てが早く進み、このままだと24年2月に容量がなくなると予想している。
昨年、埋立処分場で火災が発生してから、ごみにかぶせる土を増やしていることなど要因はほかにもあるが、最大の要因はプラを埋め立てていること。汚れたプラで多いのは、弁当や惣菜、肉や魚のパックやトレー、シャンプーやマヨネーズ、ヨーグルトなどの容器類など。袋の中に汚れたプラが1つでも入っていると、周りも汚れるため、袋に入っているプラすべてがリサイクルできなくなるという。
新たに埋立処分場を整備すると億単位の多額の費用がかかる。正しく分別がされていないプラは収集できない場合もあり、町は「固形物を取り除き、すすいでから出すようお願いしたい」とあらためて理解と協力を訴えている。(浩)