人が暮らす〝今〟と〝未来〟を探そう!!

北見市・網走市・美幌町・大空町・津別町・置戸町・訓子府町の2市5町に約85,000部を所定エリア全域配布

【オホーツクの情報源/伝書鳩WEB】

北見市で発行される日刊フリーペーパー 情報誌 チラシのポスティング 広告 所定域の全戸配布・部分配布 WEBコンテンツ オホーツク特選街・サイト制作
サイト内メニュー
会社案内メニュー

グラフでみる流氷 (完)

tweet
2021/02/15掲載(北見市/社会)

日本政策金融公庫北見支店が作成
森本支店長の紹介文より

流氷は生活の一部、人々の心に溶け込むもの

 1994年以降、毎年の恒例事業としてこのグラフを作成しているが、2004年に気象台雄武測候所が、2007年に同紋別測候所が気象衛星、レーダー、各種観測システム等による観測が整備されたことにより無人化され、それに伴い測候所からの目視による海氷の観測が終了したため、その後は網走の推移のみを毎年追記する形としていた。

 2018年4月に私が北見支店に着任し、流氷データについて調べたところ、第一管区海上保安本部が紋別について海氷の状況を目視により観測したデータを有していることが分かった。観測場所が

気象台の旧測候所とは異なるため、厳密には同一のデータではないが、ほぼ同じものであり2019年のグラフからは紋別のデータについては2007年までさかのぼり海上保安本部のデータを活用してグラフを作成することにした。

 紋別在住の方にとっては待望のデータであり、今年の配布時には大歓迎を受けることになったが、このグラフをみると紋別の流氷観測期間の短縮が近年際立っていることがわかる。流氷観光といえばその語感から紋別港での「ガリンコ号」が人気を博しているが、観測期間の短さが今後の紋別観光に影響することが予想される。ガリンコ号Ⅲの導入で流氷観測が困難な日におけるサービス展開をどうしていくのか難しい舵取りとなるであろう。

【終わりに】

 現在は、北海道オホーツク総合振興局管内でこの流氷グラフは定着し、日本公庫のことは知らなくてもこのグラフについては知っているという状況になった。毎年配布の時期になると楽しみに待っていたという声を多く聞く。温暖化の影響で流氷が減少していくことは避けられないかもしれないが、オホーツクに生活する人々にとって流氷がその生活の一部であり人々の心に溶け込んでいると感じている。流氷の存在が豊かな海を育てその海の恩恵に与る人々が存在する。そしてオホーツクの経済がこの流氷により支えられていることは間違いない。

 我々日本公庫も地域を支えるプレイヤーとして流氷とともに今後も歩んでいきたい。

 なお、本原稿は北見工業大学教授の亀田貴雄氏から寄稿の依頼があり執筆した。<完>

※この紹介文は2019~20シーズンに森本支店長が作成し、学会誌「雪氷」2020年3月号に掲載されたものです。