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春の叙勲

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2021/05/31掲載(北見市/社会)

配布エリア受章者の横顔紹介
北見・窪之内 覚さん(77)

環境や周りの人に恵まれたおかげ
中小企業振興功労で旭日単光章

 環境大善㈱(北見市端野)の創業者で現・取締役会長の窪之内覚氏(77)=北見市=が今年度春の叙勲で旭日単光章を受章した。牛の尿を環境微生物が分解した液体に着目し、研究・開発した消臭液「きえ~る」を手掛かりに、信念を持ってアップサイクル型循環システムを提唱し続けてきた。研究は土壌改良材へと進化し、海外に販路が拡大。地方の小さな中小企業の振興発展に尽力した功労がたたえられた。

 一貫して「公害の元が公害を制す」という信念を伝え続けてきた。

 1943(昭和18)年北見市開成の農家に生まれ「牛の世話は子ども達の役割だった」。小学生になると10頭の牛の面倒を任された。「子どもなりに牛、土…自然界の循環がなんとなく身に付いたものです」。就職した後も「子どもの頃の原風景が仕事の原点でした」。

 巡り巡って、縁を感じると窪之内さん。

 ホームセンター勤務時の1998(平成10)年、知リ合いの酪農家が園芸用にと活用を求め持ち込んだ牛のし尿を原点に、環境事業部を立ち上げた。2006(同18)年に定年退職する際には「事業部をそのまま引き継がせてくれないか」と独立。「私がいなくなるとこの事業が立ち消えてしまう」という心配からだった。

 「悪臭を消す力があるのでは」。消臭効果に着目し、牛の尿由来の善玉活性水を誕生させたが、バイヤーにはなかなか相手にしてもらえなかった。それでもくじけず、展示会の場所があれば全国行脚を一人で続けた。帯広畜産大学との共同研究で、お墨付きがつくようになっていく。

 息子の窪之内誠氏が代表取締役に就いてからはSNSを通じた発信に努め、土壌改良材として注目され、国内外から視察団が相次いだ。当初、アルバイトとの2人だった会社も今は23人に。「みな夢中になって仕事に取り組んでくれている」のがうれしいという。

 持続可能な環境対策のSDG’Sの先がけ。「ベンチャーだったのかもしれない」と振り返る目は優しく輝く。「私が若過ぎても、高齢でも、果たしてこの事業に情熱を傾けられたか」と節目節目の縁を感じる。

 一つだけ心掛けてきたのはお客さんや地域の人を大切にすること。「私は周りの人にも環境にも恵まれた。皆様のおかげです」と感謝する。   (寒)