J—クレジット制度の認証受ける

2023-03-17 掲載

(北見市/社会)

北見市の市有林…4月からクレジットの販売を開始

 北見市がプロジェクト登録する市有林(西相内—留辺蘂町豊金)の吸収量がJ—クレジット制度の認証を受けた。クレジット創出者となった市は4月から、クレジットの販売を開始する予定。

二酸化炭素吸収量に応じて認定されるクレジットを活用

 J—クレジットは、二酸化炭素など温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの利用、適切な森林管理などが対象で、クレジットを売買したり、環境貢献活動などに活用できる。

市は2018年度に「森林経営活動」でのJークレジット認証に向けた取り組みを開始。プロジェクト計画書の登録、二酸化炭素などの吸排出量算定のためのモニタリング調査を経て今年1月13日、認証を受けた。

収益は森林整備・管理に充当へ

 プロジェクト登録森林は西相内と留辺蘂町豊金にまたがる市有林946㌶。このうちクレジット認証対象森林は204㌶で、吸収した3年間(19〜21年度)の二酸化炭素のうち356㌧が販売可能。市は道有林クレジットとの連携販売を視野に入れており、道有林の販売価格と同額(現在1㌧あたり1万円)に設定する予定だ。

 クレジット創出者は売却益を環境投資に使えるほか、地球温暖化対策のPR効果や新たなネットワークづくりに役立てることができる。購入者は企業評価の向上やカーボン・オフセット(※)につながるなどのメリットがあり、すでに団体や事業者からクレジット購入の引き合いがあるという。

 市はプロジェクト期間を19〜26年度の8年間としており、販売期間を5年間延長するための追加認証も検討。市の農林整備課は「収益は森林整備、森林管理に充当していきたい」としている。

※事業所などがクレジットを購入することで、削減しきれない温室効果ガスの埋め合わせをすること。(柏)

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