連載・成長をみせたい ㊦

2023-03-17 掲載

(北見市/スポーツ)

〜ロコ7年ぶり世界選手権へ

7年間の成長を今大会に

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 会見の日が3月11日だったことから吉田知那美選手は「震災後オリンピアンとして東北に出向いて運動会をやったり、子ども達とふれあったり、いろんな方のお話を聴きに行ったりという活動をさせてもらって、スポーツは直接的に人の心を癒すのに役立つことはできないが、束の間のサポートはできるんだっていう思いでこの間、プレーしてきた。世界中で苦しんでいる人や日本で傷が癒されない人もいるかもしれないが、12年たっても私達ができることはカーリングを一生懸命表現することだと思っている」と話す。

 出場12チームによる長い日程の大会になることへの対策、ポイントについて藤澤五月選手は「チーム数が多く、スケジュールもタイト。2試合続いたり、夜試合して翌朝また試合があったり、フィジカル面も試されるのが世界選手権であって、その中でいかにオンとオフをしっかり切り替えられるか、休むべきところでしっかり休められるか、大会全体のキーになってくるのではないかな。そこで勝ち上がってくるのは、後半になるにつれてコミュニケーションや集中力を欠かさずにパフォーマンスを上げられるチーム。タフな試合は久しぶりだが、チーム内で話し合い、7年間の経験を生かせれば」、鈴木夕湖選手は「連戦になることがあるので、体力や体のメンテナンスをしっかりと今まで以上にやりたい」、吉田知那美選手は「自分の悪かったプレーや試合をちゃんと忘れること。引きずらず、毎試合毎試合新しい気持ちで挑むことを心掛けたい」とメンタル面の対策を含め語る。

 前回の世界選手権銀メダルから7年間、どういう思いで過ごしてきたのか、あらためて意気込みを藤澤選手は「あの決勝のことは今も鮮明に覚えている。最終エンド1点ビハインドの後攻で2点取るチャンスもあったが最後のドローが決まらなかった。満席の大舞台で今まで感じたことのないような雰囲気のなかカーリングできるうれしさとともに負けて悔しい思いをしたのを覚えている。7年間どう過ごしてきたか成長を発揮する舞台でもあるので、今はワクワクの気持ちと、どこまで実力が通用するのか、チャレンジ精神で迎えたいなと思っている」と語った。18日から世界選手権。<完>(寒)

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