連載 辞めていく網走の市職員パート2㊤

2024-04-25 掲載

(網走市/社会)

中途退職者が増加傾向に

 安定した収入が魅力の網走市職員。しかし、近年の網走市役所は中途退職者が増加傾向にある。なぜ辞めてしまうのか?─。本紙は9年前にも連載「辞めていく職員」(計3回)を掲載し、読者の反響は大きかった。連載パート2では、最近の中途退職者の〝傾向〟などを紹介する。(大)

2023年度は9人

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■なんで?

 「市役所を辞める職員が多くない?」

 記者は最近、このフレーズを市内での取材や会合などでよく耳にするようになった。ある会合での席で市民Aさんは「なんで辞めるのかな。不思議」と素朴な疑問を口にしていた。

 記者は9年前にも、網走市役所の中途退職者をテーマに取材をした経験がある。改めて、最近の〝情勢〟を調べてみることにした。

 網走市役所の場合、中途退職者の人数などは積極的に公表していない。本紙は先日、市職員課に対して、2013(平成25)年度~23(令和5)年度の中途退職数などについての質問書を送り、回答を得た。

過去10年で81人、6割が男性
30代が最多、20代も多く

■過去2番目

 職員課からの回答書によると、直近の23(令和5)年度の中途退職者は9人だった=表参照=。

 23年度の中途退職者「9人」は、過去10年で2番目に多い。ちなみに最も多かったのは、15(平成27)年度と16(同28)年度の「11人」だった。

 13~23年度の中途退職者は計81人。このうち男性が49人で6割を占めた。世代別でみると、30代が最も多く28人(34%)、次いで20代20人(24%)などとなっている。

 ……………………

 23年度に中途退職した市職員の人数は、過去10年間で2番目に多いことがわかった。一部市民の「辞める職員が多くない?」という感覚は、大きく外れているわけではなかった。

 次回は中途退職した理由などについて紹介する。

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  • 中途退職
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